モラオへの愛情の薄れに気づく
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その年はお金がキツキツだったのもあって、日本帰国は断念しようとしていたのだが、
モラオのそういった夜中の態度、
毎朝の不機嫌に耐えきれなくなった私は
お金ないのに日本帰国チケットをポチった。
ない、といっても、貯金削ればあるので何とかなると思ってた。
日本ではまず初めに横浜へ行き、兄の家に泊まって、横浜に住んでいる友達に会うのが恒例だった。
兄の家に泊まったその日の朝、
私は心から安心して起きていることに気づいた。
ずっとずっと不安で、
起きるたびに不機嫌な夫の悪口を聞かなければいけない毎日は本当にストレスだったんだと身に染みた瞬間だった。
それと同時に、そんな人と家庭を持って子供を持ってしまった後悔と、そんなこと思ってしまう自分に情けなさを感じた。
毎日朝起きて、コソコソとモラオを起こさないように、刺激しないように、
かといって、刺激しないように振る舞っている、ということを悟られないよう、さも普通です、を装って生活する毎日。
この説明でわかるかな?
刺激しないように、腫れ物にさわるような扱い方をするとキレるんで、
普通であることを装わなければならない。
だけど刺激するとブチギレだすので
朝は緊張の毎日だった。
ある日モラオは、自分の不注意でシリアルになみなみに注いでいたミルクを机の上にこぼしてしまう。
それはもう、この世の終わりかのような憤りを見せる。
そしてそれは、私に向かってくる。
ミルクをこぼして怒っていたはずが、
いつのまにか
私が掃除しないからこんなに汚い家である、
ということにきれているのだ。
毎回ミルクをこぼすたびにこのようにキレてくる。
てかミルクこぼしすぎだし。
コーヒーをカップのフチのギリギリまで注ぎ、
それをテーブルまで持って行くときにこぼすので、
なみなみにいれないでよ、
って言っても聞かない。
俺は沢山飲みたいんだ、と主張する。
そしてこぼしてキレ出す。あたりまえじゃん、そんななみなみに入れたら誰でもこぼすわ。。
こぼして何にキレ出すって、この世の不条理にキレだす。
続く。。
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